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5月19日 5月病、6月病?ストレスが与える体への影響

よく5月病と言われますが、4月に始まった新年度からの新しい生活や環境にうまく対応できないストレスにより自律神経の乱れによる体の不調や腰痛・肩こりなども起こりやすくなる心身の問題です。現状コロナは一旦落ち着きを見せてはいますが在宅ワークやオンライン授業や会議など、それがあたりまえになってきている方も多い世の中で、精神的な状況は昔より複雑ですね。今回はストレスによる体の問題への影響と対処方法をお話したいと思います。

 4月に始まる新生活・新学期・新職場などで、うまく環境に溶け込めなかったり、思うようにいかなかったりすることで、5月あたりに、精神的な問題による体の不調が表面化することが多いと言われます。
 在宅ワーク・オンライン授業などの影響で実質的な新年度の状況がはっきりせず、今はは5月病ではなく6月・7月病になるという話もあります。
 この時期ではなくても現代はストレス社会で精神的な問題が起こりやすいものですが、ストレス自体が原因でからだの不調を招くというのも、今は一般的によくあることと認識されてきています。最近はカイロや整体でも心理的なアプローチで治療を行う治療院もあったりします。

 ちなみに東洋医学だと怒りの感情は「肝」「胆」に、不安や悩みは「胃」「脾」に、悲しみ憂いは「肺」「大腸」に、恐怖は「腎」「膀胱」に悪い影響を与えると言われます。
 人間はストレスにさらされると交感神経が亢進してストレスに対抗しようとしますが、これが続くと血管収縮して循環が悪くなったり、胃腸消化器系の機能が落ちたり、睡眠の質が悪くなるなど、体の不調を招きやすくします。ストレス性の腰痛や肩こりになったりする場合もあります。
 そして、さらにストレスを受け続けるとセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンといったストレスに対抗する神経伝達物質が不足していき、「イライラ」や「不安」が大きくなったり、「意欲」や「気力」が出せなくなったり、「覚醒」や「集中」「行動力」などが失われていきます。こうなると、「五月病」でなかなか調子が戻らないとか、さらには「うつ病」の要因になったりしてしまいます。

 ストレスはどのような方でも多かれ少なかれありますが、ストレスを適度に解消することが重要です。神経系を重要視するカイロプラクティック的にみても、体の調子を崩さないようにするには、ストレスの持続により亢進し続ける交感神経を抑制して副交感神経を優位にすれば良いわけですが、休みの日に気分を変える為に遊びに出かけたり、スポーツや趣味を楽しんだりといったことが出来れば一番良いと思います。
 しかし、なかなかそうもいかない方もいらっしゃるかと思いますので、手軽に交感神経優位を副交感神経優位にスイッチさせる方法として、腹式呼吸があります。生活の中で、あるいは寝る前などに意識的にゆっくり腹式呼吸を行うことで高まった交感神経を抑制して副交感神経優位にできますので、ぜひやってみてください。またぬるめのお湯でゆっくり入浴するのも良い方法なのでおススメです。
 
当院にいらっしゃる来院者様でも、ストレスが原因かな?と思われる方が時折見うけられます。最初から心の問題を原因としたアプローチをするということはありませんが、体の構造と機能への治療で思った様な結果が出ない場合は、心理面に着目する場合があります。もちろんストレス自体を除去することはできませんが、ストレスによる体への悪い影響を抑えるようなボディーワークを行えます。特にストレスの原因がはっきりしている場合は効果が出やすい(逆に漠然とした不安感の持続や積み重ねみたいな場合は効果が出づらいです)ので、思い当たる方がいればぜひご相談ください。

Posted by 塩谷直樹