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4月22日 股関節痛の方へ、この歩き方を試してみて!

 もうすぐゴールデンウィーク。旅行やイベンント・繁華街へのお出かけを予定している方も多いと思います。特に予定の無い方もいらっしゃるかもしれませんが、家にじっといたままでは、運動不足で体にも精神衛生上もよくありません。幸い小金井市は散歩のコースには事欠きませんので、人混みを避けて街中を歩くことをおススメしますが、股関節の痛みがある方は長く歩いていると痛くなる方も多くちょっと不安ですよね。そんな方にぜひ試してみて頂きたい歩き方の話です。

股関節の痛みを歩き方で克服しましょう!
 もうすぐゴールデンウィークですね。今年はやっと旅行やイベントや買い物を手放しに楽しめるようになってきました。新緑の爽やかなこの時期に小金井市内の散歩をしてみると身近な発見などもあって良い気分転換になると思います。
 しかし股関節の痛みや違和感を感じている方は「長く歩いていると痛くなる」と訴える方が多く、そういった方の場合、なかなか股関節が痛くなることが不安で積極的に歩けないという方もいらっしゃると思います。
 在宅が多くなって歩かなくなると体重が増えて股関節にも余計に負担がかかり痛くなることもあるので悩ましいところですね。  
 股関節の痛みといってもいろいろあります。最も多いのが変形性股関節症だと思いますが、まだ変形に至っていない予備軍や初期症状の方でも痛みや違和感やクリック音を感じる方がいらっしゃいます。
 痛みの場所は股関節の前面・横・後面などがありますが、特に前の方で痛む場合は以下のような歩き方をしてみてください。
 
①背筋を伸ばす。、胸を張るのではなく、みぞおち辺りを真上に引っ張り上げてお腹と背中が前後でくっつくイメージ。体が前傾姿勢や反り腰にはならないように注意しましょう。
②少し(気持ち)大股気味に歩く。踵から着地することを意識すると歩幅は自然な大股な歩行になりますが、あまりつま先を上げすぎないように注意して下さい。
これだけです。
 
 股関節が悪くなる方は左右の動きに違いがある場合が多く、より脚を前に出しにくい方の脚や痛みの無い方の脚をやや大股気味に前に出すイメージにして歩くことで左右の動きを改善するというやり方もありますが、身体の動きやバランスを崩す可能性もあるので、あくまでもまずは左右差はあまり気にせずにやってみて下さい。

 実際「大股で歩いていいの?逆効果じゃない?」と思われる方もいるとは思いますし、股関節痛のある人はあまり長く歩かないように指導されている場合もあります。しかし、昔ある変形性股関節症の女性の来院者様(保険の外交員の方)から「仕事でテキパキ外を歩く時はそれ程でもないけどウィンドウショッピングなどでダラダラ歩くと痛くなる」という話を聞いて、他の似た症状の来院者様にも少し大股気味に歩くことを勧めたらやはり「大股で歩く方が痛くない」ということで、あくまでも軽傷の来院者様ではありますが股関節の痛みを訴える方には、少し大股で歩いてみることを勧める様にしています。

 これが何故かと考えてみると、股関節痛があるときは、実際変形している関節や大腿骨頭や滑液包などの炎症で痛い場合もありますが、股関節を前に曲げる筋肉の過緊張や収縮不全(スパズム)が原因で痛みが出ている場合も多く見かけます。そのような方は上記の様に股関節が自然に伸びて歩くことで緊張していた筋がゆるみ伸張反射で収縮性能も向上、結果として痛みが出にくくなるのではないかと思います。
 また、小さい歩幅で歩くと関節の狭い範囲で体重がかかってしまう為に痛みが出やすくなっているとも考えられ、大股で歩くことで股関節の血液循環が促される為というのもあるかもしれません。

   この歩き方は、すでに変形が進み可動制限のある方でも、痛みのひどい炎症期でなく、後方へ股関節を伸ばす(脚を後方へ曲げる)ことができる場合は、歩く時の痛みが緩和される場合が多いので、ぜひやってみて下さい。
 ただし、股関節痛にもいろいろありますので、この歩き方を行って「痛みが出る」「熱感や腫れを感じる」方は無理をして続けないようにしてください。
 また、脊柱管狭窄症やすべり症などのある方で腰痛や脚の痛み出る場合も無理して続けないようにしてください(痛みがない場合は少し続けてもらうことで腸腰筋が緩んで脊柱管狭窄やすべり症が改善してくる場合もあるのでトライする価値はありますが無理はしないように)。

あとは、骨盤の歪みは股関節の歪みを生じさせ、脊柱の前傾と動きの固さも症状を悪くさせるという報告もありますので、ぜひ当院で骨盤の矯正・姿勢や脊柱の動きの改善をしていただくことをもススメします。

Posted by 塩谷直樹