こがねいカイロプラクティック

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5月27日 産後育児の負担による腰痛や背中の痛み

 大変な出産を終えたお母さん・・・しかしこの後の産後の育児は追い打ちのようにお母さんの体に負担をかけます。
 今回は特に産後育児による腰痛や背中の痛みについて体の負担を減らす為にはどうすればよいかを育児でやらなければならない状況ごとに説明アドバイスしていきます。

産後の育児のさまざまな体への負担 
 産後の赤ちゃんの育児では、授乳・おむつ替え・沐浴・お遊びなどいろいろあり、体への負担がつきものです。
 その仕事の多くは、体の前傾姿勢を強いられることが多く、この姿勢は重力により体が前に崩れるのを筋力の力で抵抗するので特に腰や背中(特に背中の下の方)の筋肉が緊張します。
 しかも、出産直後の時期は、まだ不安定な骨盤を安定させようとしてを回りの筋肉はより緊張します。
また、赤ちゃんが大きくなり体重が増えてくればば抱っこやおんぶによる負担もより大きくなってきます。
 さらに、前傾姿勢はまっすぐ立っているよりも椎間板に対する圧力も高くなってしまい、これも腰の負担になります。
 こうしたさまざまな原因により結果的に慢性的な腰痛・背部痛になったり、お子さんを床から抱いて持ち上げようとした時に「ぎっくり腰」などが起こる場合もあります。
 
 ちなみに最近は在宅ワークの方が増えているため、お父さんが育児に携わる機会も昔に比べると多くなっており、お父さんの育児をきっかけにした腰痛も増えている傾向があります。

産後の育児の負担を和らげるために
 産後育児は何かと腰や背中に負担をかけることが多いですが少しでも体の負担を減らすことが重要です。
・授乳
 授乳の際はなんの工夫も無いと腰背中は丸まり赤ちゃんを覗き込む形で頭が前方に行って腰~背中~首までの負担になります。
 できるだけ背もたれのある椅子や壁に背を預けて背中側にクッションをいれて腰が丸まらないようにし、膝の上には別に授乳クッションをしいてできるだけ赤ちゃんの位置が上にくるようにして自分の手や腕の力が入り過ぎないようにサポートします。
・おむつ替え
 多くの方は床で行うことが多いかと思いますが、前かがみの姿勢が深くなると腰への負担が大きくなるのでできるだけ赤ちゃんの位置に近づいて行いましょう。おむつ替え台があればよりベストですが、ボックススツールを用意していただいて(正方形の物は二つ並べて、長方形のものなら1つでOKですが、赤ちゃんの成長にしたがって適宜増やします)、膝立ちで腰を丸めないようにして行ってください。
・沐浴
 できるだけテーブルの上など高い位置にベビーバスをおいて、できるだけ手元に引き寄せて、やはり腰を丸めないようにして行いましょう。
・抱っこ
 床に寝かせた赤ちゃんを抱いて持ち上げる場合は、はできるだけ赤ちゃんを近ずけた位置で、膝を曲げてしゃがんだ状態から腰が出来るだけ丸まらないように抱き寄せて、立ち上がるようにしましょう。
 また、抱っこしている最中は反り腰による痛みがでやすくなります。できるだけ赤ちゃんの位置が上にくるようにした方が腰背中には楽です(赤ちゃんのおでこにキスできるような高さが良いです)。抱っこひもは腰ベルトがあるものよりは、無い物の方が腰の負担になりません。ただし、腰ベルトが無い抱っこひもは首肩の負担になりやすいので両方用意して体の状況に応じて使い分けることをお勧めします。
 さらにおんぶが出来る時期になったら抱っこばかりでなくおんぶもするようにして同じ負担を繰り返すことを防止しましょう。外出時にベビーカーをできるだけ利用することも大切です。
・できるだけ椅子にすわる。
 育児中はなにかと床に座ることが多くなりがちですが、床に座る生活は腰や背中の負担が増し、体の歪みも起こりやすくなります。床に座る必要が無い時はできるだけ椅子に座るようにしましょう。
 
育児中の腰や背中の緊張は一度体が覚えてしまうとなかなか緩みにくくなることがあります。そんな時はカイロプラクティックの治療が効果的なので、ぜひ来院していただくことをおススメします。

Posted by 塩谷直樹